Magus マグス = 魔術師。
シモン・マグス = 魔術師シモン。

聖書ではグノーシス主義の開祖・頭領・象徴として扱われている。 使徒行伝8に登場する。 マグスは魔術師という意味であって、苗字ではない。 ペテロと対決して負けて死んだという説もある。ペテロの名前もシモンなのでややこしい。 グノーシス主義は「キリスト教会」にとって最大の敵である。 したがってアリストテレス、プラトン、ワンネス、テオソフィー、ニューソート、ニューエイジ、そのあたりはぜんぶまとめて敵ということになる。 ただしキリスト教会にとってであって、キリスト教にとってではない。 キリスト教会の矛盾となっている問題は 「グノーシス主義・ワンネス・ニューソートを否定することはキリスト教を否定することにつながる」ことである。 キリスト教会はこの矛盾をわかっている。

「アウグスティヌスの告白」は改宗とはなにかのまさに教科書であるから、ワンネス・ニューソート派にとっても必読の参考書である。 キリスト教会からワンネスへの改宗はどのような筋になるだろう。

『キリスト教会のドグマに侵されていない原始キリスト教(ナザレのイエス教)ではグノーシス主義は敵ではなかった。敵どころか原始キリスト教のエッセンスは真のグノーシス主義とかぶっている。原始キリスト教には「ユダヤ教を改革しようとする、もしくは補完しようとする、ある種のグノーシス主義的運動」のモチーフがあるという解釈は可能である。真のグノーシス主義の眼差しの先にある「究極的存在」はイエスの「父」と同一なのである。いつからグノーシス主義がサタン崇拝の邪教ということにされたのか。グノーシス主義が布教の邪魔になってきたキリスト教会の都合によるネガティブキャンペーンからだ。真ではないグノーシス主義、生半可な通俗的グノーシス主義者がサタンにくわれているのは言うまでもない。グノーシス主義もピンからキリまであるということなのだ。真ではないグノーシス主義者をもって悪魔崇拝の邪教とするのは間違っていない。ただし、そのグノーシス主義はサタンにくわれたグノーシス主義であるということだ』
きつねは言った。

topic: philosophy
first posted: 2017-01-25 13:50:06
last modified: 2017-11-02 15:22:27