ブルックナー演奏というものはメタボ体質になりがちでありました。 ベートーヴェンやワーグナーのように演奏してしまうというのが、2流の指揮者が陥るもっとも大きなトラップです。 ドイツ風にやっちゃってしまう。ドイツ風だと安心するレベルの聴衆が多いですから。 演奏側も聴衆側も「ブルックナーはオーストリアの音楽」であるということを忘れているか、気づいていないかです。 とにかくブルックナーにおいて 2流の演奏につきあいたくなければ、オーストリアの指揮者がオーストリアの楽団を演奏しているものを選んでおくことです。もちろん演奏に出来不出来はありますが、根本的な筋違いという事態にはなりません。 そこから入門すればブルックナーを探し求める旅で迷うことはないでしょう。

非常にわかりやすく言えば、ブルックナーを「ドイツ重戦車のごときもの」にしてしまい、地べたをゴーゴードロドロ転がっているだけで終始させてしまうのが 2流の仕事です。

このブログになんども書いてることですが、乗り物であるならば、ブルックナーは「飛ぶもの」であり、飛行機か宇宙船のごときものであるということがわかっていれば、演奏と鑑賞に光は差してきます。

(つづく)

topic: classic
first posted: 2016-09-21 13:44:03
last modified: 2016-09-21 13:46:25