ペットロスへの音楽療法

私の場合、死んでしまったネコを胸に抱きしめながら夜通し聴いた音楽で覚えているのは、デュリュフレ:レクイエム、ブラームス:ドイツ・レクイエム、ブルックナー9、シューベルト:グレート。

曲は無意識に選んだ。選ばれていたような気がする。どのCDを手に取るかの行動は欲求や意志とは無関係だったように思う。ヴェルディのレクイエムなど最初から選考の対象にすらならなかったし、モーツァルトのレクイエムも、フォーレのレクイエムもいい曲だけどペットロスのときには選ばれなかった。ただ悲しいとかただ美しいとかそういう浅いレベルの音楽で私を救済するのは無理です。

ブラームスで心の一番底を支えて、デュリュフレで軽くして、ブルックナーで飛翔して、シューベルトで結晶化するというプロセスで私は救済された。モーツァルトが入っていないことにどういう理由があるのか意味深です。

ブラームスは嫌いなのですがドイツ・レクイエムだけは例外で、これだけは問答無用に凄い曲だと思います。ちなみにブラームスはブルックナーをさんざん悪く言っていた人です。逆襲としてヴォルフがブラームスをさんざん悪く言っていました。

選曲で意外だったはシューベルトのグレートでした。ほとんどシューベルトなんか聴かないのに、なぜこれを選んだかわからない。ああ、救済されるとはこういうことなのかと思った。シューベルトを生まれて始めて本当にわかった気がした。いいとかわるいとか、すきとかきらいとか、そんなことを超えたところにいるのだなあ、シューベルトはと思ったのでした。

topic: classic
first posted: 2014-12-28 17:45:29
last modified: 2014-12-28 19:39:57