日本人にブルックナーは聴けない
---- バレンボイム

基本的にはその通りです。しかし、なにごとにも例外はあります。日本人でブルックナーを聴ける人は日本人ではないのだと思います。 宇宙人かもしれません。ようするにそういうことなのかもしれません。

ドイツ人だってブルックナーは聴けません。ドイツ人こそブルックナーを「ベートーヴェンに次ぐ大交響作家」とか思っているなら、ブルックナーの本当の現れ方などわかってはいないでしょう。だから第7番が最高と言うのです。第7番は「ベートーヴェン・レベルの聴き方」でも聴けるように書かれているということです。だから第7番だったら聴けるという人が多いのはもっともなことなのです。ベルリン・フィルがブルックナーをろくに演奏できないのも同じことです。ブルックナーはオーストリア人です。日本人に判らないのならドイツ人にだって判るわけがありません。ブルックナーは「オーストリアの音楽」といった範疇に収まるものではありません。「宇宙の音楽」といわれる理由が理解できなければブルックナー号の始発駅のプラットホームには立てないでしょう。「宇宙の音楽」を聴くのに際して人種といった小さいことは関係ありません。ブルックナーがこの世にいた時のウィーン・フィルの指揮者は「理解不能、演奏不能」と言ったし、吉田秀和でさえブルックナーは聴けなかった。

ブルックナーの現れは、ときにゴシックである。

ゴシックとは何か?

topic: classic
first posted: 2014-12-21 14:48:19
last modified: 2014-12-21 17:10:00