猫にとっても、曲のよしあし、すききらいはあるだろうけれども、特に位相特性の良い録音、ステレオな音場の奥行きや広がりや高さ、空間的な3次元情報を高品位に捉えることに成功している録音が好きみたい。かなりなオーディオマニア、猫って。 レーグナーのブルックナー第8番の第3楽章なんか、ほんとにじーっと聴きいってる。やっぱり気持ちいいのだろうなあ。

うちの猫たちは猫史上もっともクラシック音楽を聴いている猫たちだと思う。音楽評論家よりも音楽鑑賞の総時間は長いとさえ言えるだろう。猫の可聴帯域のハイエンド側の伸びは人間を遥かに超えているから、ふつうの CD では高音のなさにご不満であろう。猫にこそ SACD が向いている。現代人のクラシック音楽鑑賞能力は劣化するいっぽうなのか。わかるひとにだけわかればいいというスタイルを貫き通して滅ぶしかないのだろうか。「伝えればわかる、伝わっていないだけ」という希望が消えかけている。やっぱりわからないひとにはわからないのではないか。わかるひとはマイノリティ。マイノリティは死んでも消えない。あの世にはもっとすごい音楽がいっぱいあるという。ブルックナーはあの世でどんな音楽を聴いているかな。

Old soldiers never die, but fade away.

topic: classic
first posted: 2014-02-10 18:35:01
last modified: 2014-02-10 19:30:55