Radical OS をしばらく使ってから Prestige Mid にチェンジすると、ネットが激増する理由の考察。

フェイスの硬性。ようするに Radical OS はフェイスがグニャグニャなので、インパクト後のねじれを計算に入れて、あえてフェースをかなり伏せ気味にして、ちょっとスイートスポットの上(ラケットを水平にした状態での上)でボールを捉えるようになる。インパクト後にねじれた状態のフェースが、ちょうど垂直になるわけ。しかしこの Radical OS での運用メカニズムをそのまま Prestige Mid にもってくると、Prestige Mid のフェースの硬性は高いので、ねじれない。伏せ気味でのインパクトは、そのままの伏せた角度でインパクトが終わってしまうから、当然ながらボールは下へ飛んでいってネットになる。

Radical OS と Prestige Mid の挙動のどちらがジャスティスかとえいえば、無論、Prestige Mid です。フェースというかラケットのコントロールがリジッドにダイレクトにリニアにボールへ伝わるという事は、シビアなフェースコントロールが要求されるという事ですから、上級者向けなんです。一方、Radical OS はフェースのねじれ、たわみがある種のサスペンションとして機能するので、フェースのコントロールがファジーでかまわないということになります。フェースのコントロールが多少いい加減でも、振り抜いた方向へボールが飛んでいってくれるということになります。まあいえば、軟式に近い挙動になるわけです。

フェデラーでさえ MP になってきた今日この頃、アマチュアが MP ではなく Mid にあえてこだわるメリットはあるでしょうか。あるんです。自分に合わせてくれるラケット(=割れ鍋の綴じ蓋)を探し求めるのではなく、自分よりラケットのほうが偉いという「厳しい」世界で練習したほうがテニスは上手く美しくなります。

アマチュアのテニスにとってのジャスティスとは、10発打って1発まぐれ当たりではなくて、賞金も出ない草試合に出て勝つことでもなくて、優雅で美しいテニスを身につけるということです。

美しい心の人は美しいテニスをします。テニスはその人の心を表します。

topic: tennis
first posted: 2014-01-17 22:34:33
last modified: 2014-01-19 17:30:33