長年観察していての感想だけど、猫は音楽を聴いていると思う、たぶん。 ハーモニカの高い音が特に好きです。 しかし。 聴くレベルという問題が在ります。 それは人間が音楽を聴くときにも在ります。 音がきもちいいというレベルで聴くのも結構なことです。 演奏家が音符の行列というただの「情報」から楽器を演奏し、空気の波を仲介にして、最終的に鑑賞者が脳内にロマンだのなんだの創造するまでのプロセスはかなり複雑です。もっとも難しい、いわゆる「ハードプロブレム」に属する話でしょう。楽器の演奏が誰にでも出来る事ではないように、ある種の音楽をある種の音楽として成立させること(つまり聴くこと)だって、誰にでも出来る事ではないんです。最終的な鑑賞者ですべてが決まります。 最初の10秒くらい聴いて、いいとかわるいとかすきとかきらいとか脊髄反射みたいなレベルの反応では、いつまでたっても本物の芸術であるクラシック音楽を聴けるようになりはしないのです。これは「試聴の功罪」「ちょっと聴きの功罪」に関する話にもつながっていきます。

topic: classic
first posted: 2011-09-04 14:12:36
last modified: 2011-09-19 22:51:10