飛翔するイメージを表現したいところで、重戦車のようなイメージを表現されてしまっては、やはりなんか違うわけです。 ブルックナーは空を飛ぶものです。地面をごろごろ転がるものではない。 翼が無くても、それはそれでレベルの高い演奏ではあったとしても、解釈の次元がひとつ違うわけです。 ブルックナーをベートーヴェンみたいにやってしまうと初級者受けはしますが、 上級者には「ベートーヴェンくさい」「ブルックナーは戦車ではない」といわれてしまうでしょう。 もちろん演奏はこうでなければならないことなんてありません。 ベートーヴェンのようなブルックナー演奏があってもいいのです。 しかしそのことをわかったうえで聴いて欲しい。 ベートーヴェンみたいなブルックナーもおもしろいなとか。

ブルックナー鑑賞をクナッパーツブッシュとヨッフムとヴァントで終わらせていませんか。 本物のブルックナーは「軽い」です。 ブルックナーはその規模や演奏の難易度からいえば超ヘビー級の「重音楽」ですが、 その芸術が表現しようとしているものは「軽さ」です。 軽さとなにか。僕に全部書かせず、いろいろ自分で考えてみてください。 重く引きずるような音を出しているなら上質の演奏ではありません。 オーストリアであってドイツではないものをとりあえず想像してみてください。

ブルックナーになにを見ますか。
ブルックナーがどこまで連れて行ってくれましたか。

topic: classic
first posted: 2010-12-11 16:20:49
last modified: 2010-12-11 16:48:04