ぼくの腕時計で故障や紛失や盗難から免れて今も手元に残っているのは 「セイコーマチック セルフデーター 規正付き」(64年もの? 冠婚葬祭用として)と 「BMW 328 Tachometer Watch」(遊び用として)。 この残り方はなんかの縁なのかな。 SEIKO GS ハイビート 手巻き(70年代もの?)を紛失したのが悔やまれる。 無くしてしまうということは結局、お気に入りではなかったということなんだろうと思う。 お気に入りはハイビートのセイコー GS ではなくロービートのセイコーマチックのほうだったわけです。 メカ時計はロービートがいい。ハイビートを追求していった挙句がクォーツショックでしょ? ハイビート追求は時計界のダークサイドだと思う。

ルーク: ダークサイドのほうが強いのですか。
ヨーダ: ダークサイドのほうが簡単なだけじゃよ。

祖父の形見の「セイコーマチック セルフデーター 規正付き」はロービートの自動巻。 チックンタックンという重厚な音が好き。 これに比べてハイビートの GS チキチキ・サウンドはなんか忙しくて落ち着きが無くて軽薄な感じだった。 セイコーマチックは調子が良いと日差3秒、悪くても日差10秒以内で動く。 40年前の時計ですよこれ。 オーバーホールはまったくしていない。 下手にオーバーホールに出してダメにされた人を知っているから怖くて出せないまま。 使う機会は少ないけれど最も大切にしている。

ちなみにアンプなんかも下手に輸入代理店なんぞにオーバーホールに出すと壊されますからね。 アンプを輸入代理店に頼んで嫌な思いをしたもんだ。 どうせ下請けに丸投げなんだろう。 昔はちゃんとした修理をしてくれた。 あの修理をしてくれた人のことは忘れない。 しかし今はもう無理。どんな奴にあたるかの博打です。 どうせ預かったアンプがどういうものかなんて知りもしないのだろう。 愛のないやっつけ仕事。 部品だけよこせ、自分でやるからといいたい。 話がそれちゃった。

セイコーマチック62系 http://www.h4.dion.ne.jp/~smatic/62series/3956219/3956219.html

いやそれにしても SEIKO GS ハイビート 手巻き(70年代もの?)を紛失したのが悔やまれる。しかし。なんで紛失する。 大事にしすぎて、なんかの箱に入れこんで、引っ越しのときなんかにその箱をよく調べもせず捨てちゃうという図式でしょうか。

で、本題の BMW 328 Tachometer Watch の中身は ETA 2846。見た目はノモス クラブウォッチっぽい。
Tachometer Watch Edition 3 BMW 328, Base ETA 2846 Automatic
そうか、BMW Tachometer Watch シリーズの第3弾なのねこれ。 裏スケルトンなのでよーく見てみた。 確かに小さくETAのマークと2846の刻印が見えた。 デイトジャスト機能なのですよ。 それで偽ロレックスにも重宝されていたらしい。 0時を超えるとすぐ日付が変わるのは、小さなことのようで、実はけっこう気持ちいい。 どんくさいムーブメントならじりじりと3時間くらいかかるところです。 そういう無様を3時間も晒される時計だと、なんかしらける。 しかし時計に日付とか曜日とか要らない。 無様を晒すくらいなら潔く日付だの曜日だのすぱっと無くしてしまえばいいのに。 パワーが無駄に消耗されることもなくなるし。 機能はシンプルなのがいい。

ETA 2846

イソザキさんの時計の小話
第76話(スイス・ETA社について) http://isozaki.mods.jp/blog/archives/2004/12/post_75.html
第152話(ETA社のメカ式・ムーブメント達) http://isozaki.mods.jp/blog/archives/2004/12/eta.html
第167話(なぜメカ式を買うべきか) http://isozaki.mods.jp/blog/archives/2004/12/post_164.html
第180話(初代・自動巻のGS(グランド・セイコー)) http://isozaki.mods.jp/blog/archives/2004/12/post_174.html
第188話(メカ式GSの精度) http://isozaki.mods.jp/blog/archives/2004/12/post_180.html
第203話(人気のノモスについて) http://isozaki.mods.jp/blog/archives/2004/12/post_194.html
第226話(エポスについて) http://isozaki.mods.jp/blog/archives/2004/12/post_213.html
第245話(ハミルトン腕時計について) http://isozaki.mods.jp/blog/archives/2004/12/post_231.html
第265話(ハミルトン カーキ・ネイビーGMTについて)  http://isozaki.mods.jp/blog/archives/cat127/index.html
続・時計の小話
第7話(ノモス自動巻について) http://isozaki.mods.jp/blog/archives/2005/09/post_356.html
第15話(喜ばしい朗報) http://isozaki.mods.jp/blog/archives/2005/12/post_371.html
第16話(セイコーCal.8346A) http://isozaki.mods.jp/blog/archives/2005/12/cal8346a.html
2846は普及型自動巻キャリバー(リーズナブルで高精度の出る安定したムーブ メント・ETA社の代表的ムーブ)として有名で、私は何十回以上もOHしたか解らないほど多くの数にのぼります。極端にいえば目を閉じていても組立ができるほど慣れた好きなムーブです。
高級スイス時計の裏蓋を開けてETA社製が入っていると少しガッカリしてしまいます(決してETA社製が悪いと言うことではありませんから誤解の無いようにお願い致します)。ETA社はセイコーと同じように良心的で信頼の出来る世界有数の時計メーカーです。
35年前に発売されたCal.45を搭載したGSの携帯精度は-2~+5秒以内だった記憶があります。発売したお客様から絶賛の言葉を受けたと父は誇らしげにいつも語っておりました。最近の時計雑誌にCal.45を搭載した1969年製GS・VFAが何と88万円でアンティークショップで売られているのには腰を抜かす程ビックリしました。 (Cal.45を搭載した30年前のKSでも時間をかけて精密調整すれば、 GS・VFAの精度に匹敵する正確さが蘇ります。)

ETA といえば body and soul が気になる。

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first posted: 2010-10-07 22:57:44
last modified: 2010-10-10 20:16:38