ある種のエッセンシャルオイルの芳香に抗うつ効果があるのは、 その香りが集合的無意識の中の幸福な記憶とリンクしているから? なにか幸せだったときその香りがまわりにあった。 その記憶は集合的無意識として共有されている。 そしてその香りはその記憶のブートストラップである。 てなことをふと思った。 マッサージの抗うつ効果も同じ仕組みかもしれないが、 視覚や触覚より、聴覚や嗅覚のほうが集合的無意識としてはより原初的で強烈なんだろう。

幼少期の記憶が香りとリンクしているという話なら昔からよくある。 香りのブートストラップ効果をプルースト現象というくらいだし。 ここで僕が話題にしているのは、 「記憶にないはずのことまで思い出してるような気がするのはなぜか」ということ。 僕の場合、過去において幸せだったかもしれないとき、まあそんなことがあったとしてですよ、 まわりにエッセンシャルオイルの香りなんてそんな洒落たもんがあったなんてありえない。 なのに、ある種のエッセンシャルオイルの香りで、根源的な幸せ感のようなものが「わいてくる」のはなぜか。 記憶の共有、ユングが同じようなことを書いているのを発見したときに、 ああと思った。

topic: book
first posted: 2009-05-30 18:42:37
last modified: 2009-06-30 14:19:50